店主ご挨拶
チャイハナとは、「茶店」のことです。
インド亜大陸から中央アジアを経て、トルコにいたる一帯で、
10歳にも満たない少年が切り盛りしている、掘立小屋のような茶店も、
琵琶に似た楽器を携えた吟遊詩人が歌声を響かせる、繁華街の茶店も、
シルクロードの旅人たちがしばしの休息をとった茶店も、
長距離トラックの運転手が仮眠をとる、簡易ベッドのある茶店も,
みんな、「チャイハナ」です。
そこは、村人や旅人たちの憩いの場であり、同時に、行き来するさまざまな人々の話題を通して村人たちは、村の未来に思いを凝らし、旅人は、これからの道中の安全を探る、貴重な情報の場でした。
かつてアジアを仕事と研究の場として、路傍のチャイハナで喉の渇きをうるおし、
多くの方々に取材や調査をさせていただきました。
そんなアジアへの思いも込めて、「Cafeチャイハナ光が丘」と名付けました。
「Cafe チャイハナ光が丘」 は、とても小さな店です。
しかし、 しばし、こころ静かに憩っていただく休息の場、そして、 さまざまな小サークルが集い、情報交換する場
――そのようなかたちで、みなさまに利用していただける「茶店」となるように願っております。
2010年5月 店主敬白